2015年5月。8年ぶりにロタ島を訪問した。そしたら何故か宮古島に行きたくなった。宮古島にはもう何度も訪れているのだが。振り返ってみたら、初めて来たのが2001年。以来、数年おきに訪れている。なのに何故かログは残しているのにページが無い。 なんでかな~?と考えてみたら、ず~っと昔に作ってはいたのだった。作ってはみたのだが、あまりにお粗末で一時は公開していたけどドメイン引っ越しの際にボツにしたのだった。今回も情報不足でたいしたページは作れないだろうけど残すことにした。

初めて宮古島に来た2001年、私はまだ50本も潜っていない超ビギナーダイバーだった。宮古島ではかなり有名なダイビングショップを紹介され、電話したら満員だからと山本大司潜水案内に回されたのだった。これが大ちゃんとの出会いで、以来のお付き合いが続いている。当時の私は超が付くビギナーだったのに、イッチョ前にピグミーシーホースが撮りたいだの魔王の宮殿に潜りたいだのと、初対面なのに随分と無理な注文をしたのを覚えている。
そのピグミーシーホースの居たポイントはドロップ4番、水深は40㍍オーバーで、当時使っていたコンデジは一回フラッシュ点灯させるとチィ~ン…と音を出しながらチャージを開始する。次のフラッシュ使用可になるまで数十秒を要するものだった。結局、4~5カットシャッター切ったらもう水深を上げねばならず、我が儘な注文してるのに満足いく写真は撮れなかったのだった。この時の悔しさがずっと尾を引き、しばらく私はひたすらピグミーシーホースばかりを撮っていた。
季節を違えて行ってるので、およそのポイントにはほぼ潜っているのだけれど、今回は滅多に潜れない東側のポイントへのダイビングをリクエストした。ところがこれまたかなり無理な注文だったようだ(詳細はコチラから)。そんな無理なリクエストに応えてくれたのだけど、残念ながら前日からのウネリが残っていて希望したポイント、エンジェルケーブはウネウネで砂が巻き上がりノーグッド。また来いってことなんだろう。
この年(2015年)、7月に入るなり連続3連発の台風が襲来し、日本の天気予報図に台風が3つ並ぶ日がしばらく続いた。その台風三兄弟の末っ子11号が宮古島を通過した数日後に私たちは宮古に到着した。ウネリが残っているだろう事は覚悟していたけど、末っ子通過後に今度は熱帯低気圧が居座ったのだった。滞在中、結局海はずっとウネリ、天気も晴れなかった。で、帰京日にピーカン! 前回とまるで一緒(泣)。
 
宮古への直行便がなかったので、私は金曜日に仕事を終えてそのまま最終便の那覇行きに飛び乗った。機材は全てショップの方に送ってあるので身体ひとつでOK。空港そばの那覇ビーチサイドホテル(朝食付き1泊3700円)に投宿、翌日の朝一便で飛ぶ。宮古島には8時過ぎには到着し、そのままダイビングの予定だったのだが、機材の不良とかでその便は2時間遅れで那覇を発った。結局この日は1本のみのダイブ。しかし聞けばウネウネで潜れるような海況ではなかったらしい。
希望としては下地島のポイントに潜りたかったのだけど、南風が強過ぎてNG。伊良部島に行くのも厳しいということで至近のポイント御殿へ。このポイント、昔はウミウシ御殿と呼ばれていたそうだが今はほとんどウミウシの姿を見ることが無くなったので御殿になったんだとか。根の上部にクマノミのコロニーがあった。クマノミ御殿の方が良いような……。

宅配してあった重いハウジングやドームポートにレンズ、フラッシュなどは結局使用することはほとんど無く、今回セカンドカメラとして購入したオリンパスのTG4がフル活躍した。しかもかなりな小さな被写体ばかりだったので、直前に購入したフラッシュリングはとても重宝した。なかなか素晴らしいカメラだと思う。

宮古島の素晴らしいのは、ダイバーにとっては当然海なのだけれど、食事の美味しい店が多いのも嬉しいことのひとつ。宿泊施設も多いけれどそのほとんどが夕食のサービスはしていないので、夕刻は早くから居酒屋すらもすぐに満員になる。だから人気のお店はシーズン中ともなれば事前に予約しておかないと席を確保するのはほぼ不可能だ。前回来たとき、平良の街中を食事にありつけずに彷徨したので今回は渡航前に予約をしておいた。
 (左の画像クリックすると動画が見られます)
アップするには情報が少な過ぎるけれど、利用した食事処の記録も残しておこう。
初日に行ったのは地元の人に教えてもらったステーキハウス・亜古皿(あこべい)。味は良いけど値段が高い。その値段だったらもっと美味しいお店は沢山ある。よって☆ゼロ。二日目の夜はイタリアンのつもりだったけど、希望のお店がやはり満員で翌日の予約をして市内を徘徊。真丑(まうしー)という宮古風中華居酒屋に入った。中華としては普通だけど値段はリーズナブル。刺身類も新鮮で美味しかった。よって☆3つ。で、三日目の夜は前日に予約したフィッシュタベルナ・サンボ。料理の出てくるのが遅いけど味はバツグン。包み揚げピザは絶品だった。☆4つ半。で、最終日の夜はまる山。飛行機チケット確保する前から予約していたのだった(笑)。評判を裏切らない最高のお味(日本料理)。馴染み客とスタッフがベタベタしてるのは減点だけど、それでも☆5つ!


宿泊はかつてホテル・デ・ラクア宮古島、アイランドコーラルなどを利用したけど、今回はピースアイランド宮古島の西里大通り店を利用した(市役所通りにも同名である)。部屋に洗濯機が付いているのが売りらしい。確かに長逗留するには便利だ(私もTシャツや下着を洗濯した)けど、その分居住性が悪くなるのは致し方ないことだろう。便利さを取るか居住性を取るか。ちなみに7階には共有のベランダがあってダイビング器材などを干すことも出来る。
このホテルは居酒屋や土産物屋が軒を並べる西里大通りにあるので、食事に行くにも買い物するにも便利ではある。
 
渡航前に宮古島は連続して台風被害を受けていたので、作物の被害が心配だったけれど、滞在中にマンゴー祭りなども開催されていて、深刻なダメージは受けていないようだった。
帰京日にパイナガマビーチ先にある島の駅を覗いてみた。マンゴーが沢山売られていたので購入。3千円を超す物から数百円のものまで色々あって悩んでいたら、「味は一緒だよ」と販売員のおばちゃん。要は大きさと食べ頃の違いだけらしい。本当かしら? 食べ頃の見分け方を教わって安いのと高いのを購入。食べ比べの結果は後日ブログの方に書くことにする。
【ダイビング・ログ】 
1日目(7月18日)
ウミウシ御殿

気温:32度 水底温度:29.9度 透明度:10m 潜行開始:15時10分 浮上時刻:16時07分 潜水時間:57分 平均水深:7.3m 最大水深:9.0m 晴れ
2日目(7月19日)
ロックⅡ

気温:31度 水底温度:30.1度 透明度:20m 潜行開始:9時27分 浮上時刻:9時57分 潜水時間:30分 平均水深:19.0m 最大水深:33.0m 晴れ
砂丘伝説
気温:32度 水底温度:30.2度 透明度:8~10m 潜行開始:11時00分 浮上時刻:11時58分 潜水時間:58分 平均水深:10.0m 最大水深:15.6m 晴れ時々曇り
ドロドロパークNo.2
気温:32度 水底温度:30.2度 透明度:5m 潜行開始:13時45分 浮上時刻:14時48分 潜水時間:63分 平均水深:8.4m 最大水深:14.2m 曇り
 
3日目(7月20日)
L字アーチ

気温:30度 水底温度:29.9度 透明度:15m 潜行開始:10時01分 浮上時刻:10時44分 潜水時間:43分 平均水深:16.0m 最大水深:33.3m 曇り
Wアーチ
気温:30度 水底温度:30.0度 透明度:20m 潜行開始:11時40分 浮上時刻:12時29分 潜水時間:49分 平均水深:12.3m 最大水深:17.5m 曇り
崖下
気温:30度 水底温度:30.0度 透明度:20m 潜行開始:14時55分 浮上時刻:16時04分 潜水時間:69分 平均水深:9.9m 最大水深:16.4m 曇り
 
4日目(7月21日)
白鳥崎

気温:31度 水底温度:30.7度 透明度:30m 潜行開始:9時45分 浮上時刻:10時35分 潜水時間:50分 平均水深:14.9m 最大水深:28.7m 晴れ
白鳥幼稚園
気温:31度 水底温度:29.7度 透明度:15m 潜行開始:11時42分 浮上時刻:12時38分 潜水時間:56分 平均水深:12.9m 最大水深:20.7m 曇り
アクアリウム
気温:31度 水底温度:30.5度 透明度:25m 潜行開始:14時46分 浮上時刻:15時37分 潜水時間:51分 平均水深:6.4m 最大水深:14.9m 晴れ
 
【後記】
宮古島のダイビングと言えば地形が有名ではあるけれど、マクロもじゅうぶん楽しめる。しかし、マクロが楽しめる所は他にも色々あるから、宮古島に来たならやっぱり地形を楽しみたい。カメラはワイドを使いたい。そんな一心で来たものの、今回は天候に恵まれなかった。前回もだが(T_T)
 
しかし、天候に恵まれなくても潜れさえすればそれなりに楽しめちゃうのが宮古島の良いところだろう。食事だって美味しいし、ダイビングを終えて今日撮った写真を見ながら一杯やるときの幸せ気分ったらもう最高。敢えて難癖付けるなら、リゾート気分を味わえる素敵な宿が少ないことくらいか。
(2015年7月 記)